【元箱根】甘酒茶屋で歴史を感じる。営業時間やアクセス、見どころをご紹介。

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箱根周遊
箱根周遊

こんにちは!

先日、珍しく家族が箱根に来たので甘酒茶屋に行ってきましたよ!

甘酒茶屋ってどんな場所?

箱根旧街道沿いに立つ甘酒茶屋。

かやぶき屋根と甘酒ののぼりが目印。
そんなあなたにおすすめ!

まったりマイペースな時間を過ごしたいカップル(年齢問わず!)

仕事に疲れてふらり一人旅中のあなた(切実におすすめ)

江戸時代、箱根の山はその道の険しさから「東海道随一の難所」として名をはせていました。

小田原あたりから箱根までは長く険しい山道が続いており、歩いて山を越えるのがしんどいことは想像に難くありません。

今は車でスイスイですが、1度当時の気分を味わいながら歩いてみるのも良いですね。

そして、箱根山中をよいせよいせと登る途中に、美味しい甘酒が自慢の甘酒茶屋が立っています。

江戸時代、山道を歩き疲れた人々にとっては、さぞ有難いお茶屋さんだったことでしょう。

しかし、それは現代においても同じこと。
交通網が発達した今でも美味しい甘酒を求め、訪れる人は途絶えません。

甘酒茶屋の楽しみ方

江戸時代、交通の要所であり湯治場として栄えていた箱根の風情を肌で感じてみよう!

砂糖を使わない麹の甘さに癒されよう

ぼんやりして時を忘れよう!

甘酒茶屋は江戸時代からありますが、建物は1度火災で燃えてしまったそう。
現在のかやぶき屋根の建物は1973年に再建されたそうです。

甘酒茶屋の営業時間や駐車場、アクセスなど

甘酒茶屋基本情報2020年10月
営業時間日の出から日の入りまで
(7:00~17:30)
定休日なし(年中無休)
駐車場あり
公式HP甘酒茶屋HP
最寄りバス停箱根登山バス「甘酒茶屋」

「甘酒茶屋」というバス停が店の真ん前にあるんですが、このバス停に停まるバスは限られています。

「甘酒茶屋」バス停は箱根湯本~元箱根(芦ノ湖のあたり)を結ぶ「箱根登山バス 箱根旧街道線(Kライン)」のみが通ります。

なので、湯本、元箱根以外の主要観光地(強羅や宮ノ下、仙石原など)から行く場合は、「箱根登山バス 箱根町線(Hライン)」に乗って「大芝」のバス停で下車するしかありません。

大芝から20~30分ほど歩くことになります。


バスの時間が合うなら、大芝から旧街道の道に入った最初のバス停「旧街道口」でKラインに乗り換えてもいいですが、大芝~甘酒茶屋の道は所々に江戸時代の名残を感じる楽しい道です。
歩くのがおすすめ!

道には江戸時代の石畳が一部残っています。
石畳はでこぼこなので、歩きやすい靴を装備しましょう。

途中には、大きなお池「お玉が池」も見られます。

お玉が池。幽霊が出るとか出ないとか。


お玉が池はお化けが出るとの噂もあるんですが、私は結構好きです。

多分そんな噂があるのは、箱根の関所破りに失敗し処刑されてしまった「お玉」という女の子の名前が池の名前の由来であるからだと思います。

私は霊感ゼロのにぶちんなので、池の水面を眺めて癒されています。
特に晴れている日はもりもりの緑の山と池がきれいです。
爽やかな場所。

(正直、お化けが出そうという点では、芦之湯の精進ヶ池の方が怖いです。)

お玉が池を過ぎると、歴史を感じる旧街道の看板もありますよ。

甘酒茶屋で甘酒を飲もう!お餅やところてんも食べよう!

甘酒茶屋は大好きな場所で、何度も行ってます。

ある時はサンダルでぬかるみにはまり足を洗わせてもらったり、ある時は山の途中からなけなしの体力を振り絞って走って目指してみたり。

そのたびにあったかい甘酒をいただきました。

あの甘酒が胃に入るとほっとします。

1番好きな囲炉裏のスペース。

夏は奥の窓が開けて合って風が通り、冬は囲炉裏の灰が舞ってちょっとだけ煙い。

これはちょっと前の写真。
先日行ったときは、コロナ対策のためか、湯のみやポットは片づけてありました。

おいしい鶯もちと甘酒。
寒い時期の甘酒茶屋

看板商品の甘酒は、砂糖を使っていないそう。

つぶつぶとしたお米の食感が残る甘酒は飲むと思わず「ほ~」となります。

無意識に体の力を抜いてしまう感じ。
リラックス効果ありです。
一杯400円。

また、ところてんもおすすめです。

わさびを付けて食べるのですが、これがよく合って美味しい。

甘酒茶屋のところてんを食べて以来、必ずところてんにはわさびを付けて食べています。

甘酒茶屋のところてん

ところてんは500円でした。

お店天井の立派な梁

持ち帰り用パック「甘酒の素」はお土産にも

店内には甘酒茶屋の甘酒をパックで販売もしています。

自宅で変わらぬお味を楽しめるのでおすすめです。

グルメな祖母のお墨付き

先日、母と祖父母が箱根に来た際に一緒に甘酒茶屋に行きました。

味に厳しい祖母を満足させられるのは…と悩んだ末の甘酒茶屋でした。

道中、車の中で祖母が甘酒の思い出を話してくれました。

なんでも、祖母は戦時中の疎開先で毎日甘酒を飲んでいたそうで、それはお米から丁寧に麹を育て、砂糖を使わず生姜をたっぷりいれた美味しい甘酒だったそう。

「最近の甘酒は酒粕が入っているものが多くてにおいがきつい。
あの時飲んだ甘酒より美味しいものはほとんど今では飲めない」

とのこと。

まずい。めちゃめちゃ甘酒に対するハードルが高い。

若干不安になりながらも、大芝、お玉が池を過ぎて甘酒茶屋に到着します。

甘酒茶屋はお店のすぐ横に駐車場があるので便利。

この日はおやつ時の利用だったせいかいつもより混んでいました。

甘酒を注文して木で出来たテーブルに腰を掛けると、すぐに湯呑に入った熱々の甘酒が運ばれてきます。

母祖父私は美味しい美味しいと飲みましたが、気になるのは祖母の反応です。

結果は

「結構おいしいな」

おお!よかったー!
この言葉を叩き出せたら私は満足です。
よかったよかった。

祖母の料理に対する評価はシビアなので、「おいしい」の言葉がでたら、それは一般的に「すごくおいしい」を意味する、と私は解釈してます。

「ただ、もっと生姜入れたほうがおいしいな」

とも言っていましたが。
確かに生姜たっぷりの甘酒、私も好きです。

甘酒茶屋の甘酒は生姜の味はしませんでした。
しかし、生姜の辛みがない分、口当たりがまろやかで優しい甘みを感じやすいのだと思います。

その後、甘酒を飲み干しお腹もぽかぽかしたところで、お店の前で写真を撮って解散しました。

母と祖父母はそのまま静岡方面に行くそうです。

私は芦ノ湖のあたりで車を降りて、見送ったのでした。

個人的におすすめしたい時間

ずばり朝!

お店の公式HPによると、営業時間は日の出から日の入りまで。
詳しい時間にすると朝7:00から17:30までの営業です。

私が行った最も早い時間帯は、朝7:30くらい。
これが最高でした。

ひんやりした朝の空気。まだ人の少ない店内。甘酒の白い湯気。

時間を忘れてぼんやりと過ごしました。

早起きして訪れる価値あり!

まとめ

甘酒茶屋が持つ長い歴史の1部に自分も連なることができることを不思議に感じます。

江戸時代の浮世絵に描かれた甘酒茶屋は今の様子と随分異なっていますが、間違いなく同じ場所です。

様々な人が腰を下ろして、「疲れたな~」とか「もう少しで芦ノ湖だな」とか「甘酒おいしいなあ~」とか、旅の合間に話したのでしょう。

いったいこの甘酒は、何人の人たちをほっと癒してきたのでしょうか。

たかが甘酒、されど甘酒。

手にした一杯を大事に飲んでお腹を温めると、私たち現代人も江戸時代の人々同様、険しい山道を歩いたり、明日から会社で頑張る活力を貰えるのではないでしょうか。

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