【3泊4日の北海道旅行】1日目・相変わらずな友人Jとの再会編

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雑記帳
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こんにちは。コロナウイルスがじわじわと猛威を振るう11月の終わりのことでした。
細心の注意を払いつつ、北海道に住む友達を訪ね十勝へ行ってまいりました。

帰宅後に熱を出すこともなく予防しながらの旅行ができたということで、ここに記録しておきたいと思います。

事の発端はすでに思い出せない

10月。

どうしてだか忘れましたが、久しぶりに中学時代の友人Jと電話をしました。

彼女は何やら身辺がゴタゴタしている様子。
気分転換にでも会おうという話になり、私の北海道行きが決まりました。

友人Jは、北海道の十勝で働いています。

旅行当日。

慣れない搭乗手続きにまごまごしつつも、特にトラブルなく飛行機に乗れました。

スマートフォンを機内モードに設定して、鞄に入れます。
代わりに職場の先輩に借りた文庫本を取り出しました。

飛行機が加速を始めます。

以前北海道へ行った時の記憶が自然と呼び起こされました。

そうです。
恐らく事の発端はもっと前、大学生の頃に友人Jと北海道旅行に行った時から始まっているのでした。

北海道への旅立ち
空の上「は」良い天気でした。

友人Jの話

友人Jは中学時代を代表する友人の1人です。
同じ部活に入ったことをきっかけに親しくなったのですが、第一印象は非常によろしくなかったことを記憶しています。

私は幼いころから「なんだコイツ。相容れぬ。」と思った相手との付き合いほど長くなる傾向がありました。
友人Jはその最たる例と言えるでしょう。

そんな経験が積み重なった結果、最近では「なんだコイツ。」とネガティブな感情を抱いた瞬間、「一生の友か?」という疑念が沸くようになってしまいました。
本当に良くない条件反射です。

中学の頃、私は絶賛中二病にかかっていたので、それはもう毎日楽しく過ごしていました。
良からぬことを企む傍らには、ほとんどいつも友人Jが隣にいました。
彼女はその類まれなる向こう見ずな行動力を発揮し、何が潜むか分からない藪の中へ先陣切って突っ込むような中学生でした。

中学、中二病を卒業した後も友人Jとの交流は続きます。
頻繁に連絡を取ることはほとんどありませんでしたが、時々思い立ったかのように一緒に出掛けることはありました。

大学2年だか3年だかの時に、青春18きっぷを使って北海道へ一緒に旅行へ行きました。

富良野でソフトクリームを食べたり、美瑛をサイクリングしたりして楽しんだのですが、その際に「将来北海道で就職したいね~」などと話をしました。

私はその時は本気でそう思っていましたが、実際に就職を考える頃にはそんな話はすっかり忘れてしまっていて、箱根の地で仕事をすることを選びます。

しかし、友人Jはそうでなく、本当に北海道で仕事を始め移住しました。

まあ、そういった感じの人なのです。
彼女は。

とかち帯広空港に到着

飛行機からおりると、そこはもう北海道でした。

とかち帯広空港は比較的小さな飛行場で、お店もほとんどありません。
羽田空港とは打って変わって静かな飛行場でした。

とかち帯広空港

そして明らかに寒い。

一応関東での冬装備を揃えて着てきました。
今冬マフラーは初装備です。

友人Jが車で迎えに来てくれることになっていたので連絡をいれます。

到着まで少しかかるとのことなので、周辺をプラプラしながら待ちました。

とかち帯広空港前、白樺
空港前の道路。白樺。

風はないですが、天気が少し怪しげです。
吐く息は白く、やはり普段住んでいる場所との違いを感じます。

友人Jの登場

慣れないミラーレス一眼カメラに苦戦していると、友人Jから空港に着いたとの連絡が入りました。

空港前で合流して挨拶を交わします。
お変わりないようで何よりです。

そして、彼女が乗ってきた車に乗りこみました。

友人Jの車
友人Jの車

いや、軽トラかい。

びっくりしました。
話を聞くと、車は借り物らしく後で返しに行くそうです。

空港を出て、いったん荷物を置きに彼女の自宅へ向かいます。
友人Jは慣れた動作で軽トラックを操り発進させました。

北海道の車道は広く、両側には遠くまで畑が広がっています。
北海道らしい風景です。すごい。

道中、少し小雨がぱらつき始めました。

すると、進行方向左側にうっすら虹が。

北海道、虹
虹の始点

ほんとにうっすら。

北海道、虹2
終点

虹ははっきりと姿を現すことなく、すぐに消えてしまいました。
しかし、私は「これは幸先が良い。なんてラッキー。」と分かりやすく浮かれていました。

そう…この時の私はこの後起こる出来事など知る由もないのでした…。

小雨はすぐに止んだので、景色の良い畑の前で車を停めました。
友人Jが買ってきてくれていた「とん平焼き」を食べます。
私はとん平焼きがとても好き。

北海道、空港まわり
畑~

なんだかかぐわしい香りがするなと思っていたら、牛糞の香りとのこと。

友人J宅に荷物を置く。

そんなに時間がかからず、友人J宅に到着しました。

一緒に住んでいる素敵な彼氏さんが出迎えてくれます。
しかし、3分で出発する計画だそうなので、挨拶もそこそこに家を出ます。

そして軽トラの荷台にはマウンテンバイクが積み込まれました。

え?マウンテンバイク?

マウンテンバイクの旅

軽トラを返却し、友人Jはそこに留め置いていたマウンテンバイクにまたがりました。

私もまたがっています。
軽トラに載せてきたマウンテンバイクに。
初めて乗るんだけど。

「手袋ないと無理だよ」

との現役道民からのお言葉が与えられたので、手袋を購入しました。
白くてふわふわでけっこうかわいいやつ。

店を出ると、一層風が冷たくなってきました。
いよいよ天気が怪しい。
そういえば私、最近雨女だったな。

「しゅっぱつ~。」

友人Jの間延びした声を合図に、マウンテンバイクを漕ぎだします。

初めて乗るんだけど。
サドル高いんだけど。
ストーリー展開が急なんだけど。

どうやら宿にむかっているらしい

さて、冷たい風が吹きすさぶ中、我々は帯広の街を滑走しておりました。

箱根の山とは違って、十勝帯広の地面はまったいらなのでとても走りやすかったです。
さすが平野。羨ましい。

何度か内ももをぶつけながらも、乗っているうちにマウンテンバイク(以下自転車)にも慣れてきて、気持ちよく走れるようになりました。

友人J曰く、この辺りは山に囲まれているため雨や雪が少なく、ほとんどの日が晴れているそうです。
最近は晴天で気持ちが良い日が続いているとのこと。

しかし、それは昨日までの話。

雪が降ってきました。
初めはちらちらと舞っているだけでしたが、やがて斜めに降り始めます。
アスファルトは見る見るうちに白く覆われてゆきました。

寒すぎる。
GUのコートじゃ太刀打ちできない寒さ。
お腹の貼るカイロがとても良い仕事してる。

ふわふわの雪ではなくて、あられに近いパラパラとした雪でした。
だから顔に当たるとめちゃめちゃ痛い。

しかし、前を走る友人Jを追って、雪吹きすさぶ中30分ほど滑走しました。
いや、過酷か。

どうやら今、私は本日の宿に向かっているようでした。

宿の最寄りは芽室という駅で、ここから自転車で50分ほどのところです。
芽室駅まで行けば、宿の人が迎えにきてくれるそう。

住民である友人Jを信頼し旅程を丸投げしていたため、私はどんな宿に泊まるのかもさっぱり把握していないのでした。
どうしよう、超高級ホテルとか連れていかれたら。

まあしかし、しとしととコートが水を吸い込みだすころ、「さすがにこれは無理」と我々は判断し、電車に乗ることにしました。
初めから乗っときゃよかったんですけど、無茶な感じが楽しくて強行してしまいました。

さすがに大人になったので、風邪をひく前に予定を変更します。

無人駅「柏林台」で電車を待つ

自転車を駅の近くの駐輪スペースに停めました。
ここは根室本線「柏林台駅」。「はくりんだい」と読みます。

友人Jは手が冷えすぎた余り、ナンバーロック式の自転車の鍵が上手くかけられず四苦八苦していました。
2人して寒すぎて笑えてくる。

そして、真の寒さはさらにひたひたとやってきます。

自転車をこいでる間はよかった。
駅で電車を待ってる間の方が余程寒かったです。

10分ほどで電車がやってきて、無事乗り込みます。

電車内の暖かさが染みました。
座った瞬間強烈に眠かったです。

芽室駅に着く

自転車を漕ぎながら友人Jが言っていた通りでした。

私たちを楽しませ、そして苦しめたその雪は、十勝において今冬の初雪でした。

「なんか持ってるね」

と私に向けて言った友人Jは楽しげでした。
実は私もちょっと楽しかったです。

我々の中二病くさい感じが出てしまっている気がします。

「そう、あんまり大っぴらには言わないけど、あたし、みんなとはちょっと違うんだよね。」

みたいな。

こういうアホが世間様に迷惑をかけるんだろうな、と思います。

夜の芽室駅

やがて、電車は芽室駅に到着します。

ちゃっかり雪止んでやがる…!!

「畑の宿モクモク十勝」で宿をとる

芽室駅を出ると、宿の方が車で待っていてくれました。

車で走ること10分ほどでしょうか。
本日の宿「畑の宿 モクモク十勝」に到着します。

素敵な宿の外観の写真を載せたかったんですが、暗くてなんも見えませんでした。

早々に中にお邪魔します。

宿の方はお風呂にお湯を溜めて待っていてくれました。
恐らく、雪に降られながら自転車を走らせる道中、友人Jが絶望的な声で駅からの迎えの時間を伝えたためでしょう。

友人Jは2階の部屋に案内されると、早々に灯油ストーブを点けて前に張り付いていました。
先にお風呂に入ってよいとのことなので、お言葉に甘えさせてもらいます。

お風呂は広い家庭用くらいのサイズでした。
並々と熱いお湯が溜められていて、浸かった瞬間天国かと思いました。

友人Jも風呂からあがると、夕飯の時間です。

モクモク十勝、ダイニング
モクモク十勝のダイニング

薪ストーブがある!嬉しい~!

モクモク十勝の薪ストーブ
いつまででも見ていられる…。

私が希望すると、ストーブ前の机にお食事を移動してくれました。

モクモク十勝の素晴らしい夕食

美味しそうなお料理。
この後、お味噌汁や焼いたニシンも出してくださいました。

このニシンが感動的に美味しかった。
焼いたニシンを食べたのはこれが初めてだったかもしれないです。
今まで食べたお魚の中で一番美味しかった。
本当にその美味しさに感動しました。

どうやって調理したのか聞いてみると「適当に塩ふって焼いただけ。」とのこと。
それでこんなに美味しいなんて…。
世の料理人たちが卒倒しちゃうよ…。

忘れられない。
多分、一生忘れないあのニシンの味。

今まで私の焼き魚ランキング1位は不動のホッケ一択だったんですが、この瞬間にひっくり返りました。

その他のお料理もどれも美味しかったです。
食べ始める前は「量が多いかもしれない…」と若干心配だったんですが、ぺろりと完食いたしました。
ごちそうさまでした。

宿のオーナーの方は気さくな方で、北海道産のビールを分けてくれました。
親切にしてくださり嬉しかったです。

食後、のんびり過ごす

お食事後はのんびり友人Jと会わなかった間の話や怖い話などをしました。

クソガキだった我々も大人になったなと思います。

けっこう夜更けまで話をして明日に備えて就寝しました。

布団に入って秒で寝ました。
私の特技の1つです。

2日目に続く……。


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