前の話はこれ↓
旅行のきっかけ
さて、そもそもこの旅行は、私が「小田急山のホテル」に宿泊するために計画された旅行でした。
しかし、宿泊となると1人で泊まると割高です。
なので、平日でも都合が付きやすい母を誘って2人で泊まることにしたのでした。
私がなぜ「小田急山のホテル」にこだわるのかというと、事の発端はやはり3年前(2018年)の箱根スイーツコレクションにさかのぼります。
2018年秋の箱根スイーツコレクションにて
箱根では毎年、スイーツコレクションというスイーツの催しをやっていました。
過去形なのは、ここ2年間は台風やらコロナやらで開催されていないためです。
スイーツコレクションでは、箱根中のカフェや飲食店、ホテルのラウンジなどがテーマに合わせた限定スイーツを販売します。
私が大好きな甘酒茶屋、茶房うちだ、ベーカリー&テーブル箱根に初めて足を踏み入れたのもスイーツコレクションがきっかけでした。
そして、中々に敷居の高い、強羅のホテル「ハイアットリージェンシー」や仙石原の「ハイランドホテル」のラウンジなどにも1人で果敢にも赴きました。
秋のスイーツコレクションを全制覇し、中でも私の印象に強く残ったのは、この「小田急山のホテル」と山のホテル直営スイーツレストラン「サロン・ド・テ ロザージュ」でした。
山のホテルの2018年秋のスイコレ
これは山のホテルの2018年秋のスイーツコレクションの限定パンケーキ。
お皿とスイーツのの美しさたるや。
今だから正直に申し上げます。すみません。
実はこのパンケーキは、ちょっこし私の口には合わんかった!!
美味しかったです。美味しかったんですけど、なんか物足りないというか、体に優しすぎるお味っていうか…。本当にすみません。
実際に食べている時の記事はこちら↓
しかし、それを差し引いても山のホテルのラウンジが素敵で、素敵すぎて、私はいつか絶対にここに泊まってみたいと思ったのでした。
高い天井にクラシカルで落ち着いた色合いの壁紙、どっしりとした濃い色味のピカピカに磨かれた木の調度品。
どこか女性的な品の良さを備えたラウンジに、社会に出たばかりの世間知らずな小娘が憧れてしまうのは当然であると言えましょう。
サロン・ド・テ ロザージュの2018年秋のスイコレ
ここでの体験は一瞬、私が死ぬときの走馬灯に登場すると思う。
温かい秋の西日のテラス席で食べるティータイムは本当に幸せな時間でした。
感動を噛みしめている当時の記事はこちら↓
そしてGO TOトラベル
この体験がずっと忘れられなかったにも関わらず、私はそれから2年たっても山のホテルに宿泊の予約を入れませんでした。
やはり箱根に住んでいて箱根で宿泊するのは割に合わないというか、そもそも箱根はどこも宿代が結構高いのです。
山のホテルも例にもれず、気安く泊まれる安いホテルではありませんでした。
しかしここでGO TO トラベルです。
かつてないほどお得に宿泊できる機会が私の背中を押します。
こうしてついに小田急山のホテルに宿泊予約を入れたのでした。
小田急山のホテル着
箱根神社の前を通り、シャトルバスはついに山のホテルに到着します。
ちょっと緊張。
フロントにてチェックイン
早速チェックイン。
夕食の時間や朝食券についての説明を受けてお部屋に参ります。
クリスマス前という事で、フロントには大きなクリスマスリースが飾られていました。
ピカピカの床。全体的に落ち着いた色合いが素敵です。
山のホテルで作っている焼き菓子やカレーパンが気になります。
クッキー缶があったら買おうかと思っていましたが、ここにはない模様。
山のホテルのお部屋
泊まるのはスタンダードツインのお部屋。
エレベーターを上がってすぐのところの部屋でした。
ホテル全体が柔らかい白色と木を磨いたような濃い茶色で統一されています。
大人っぽくて優雅な雰囲気。
アメニティ類完備なのは言うまでもないんですが、中でも嬉しかったのが、お部屋に置いてあったドリップ珈琲が山のホテルのオリジナルブレンドでした。
すごい!
高級感を感じる!
添えられていたはちみつラングドシャクッキーも美味しかったです。
窓からの景色~。
ひょっとしてかなり良いお部屋なのでは。
お庭が一望できます。
今はお花がないですが、つつじの季節はそりゃあもうたくさんの人が訪れる一大観光スポットへと変わります。
レイクビュー。
宿泊とセット!サロン・ド・テ ロザージュのスイーツ!
さて、今回の小田急山のホテルの予約ですが、私はじゃらんで取りました。
決め手はなんと、じゃらん限定で宿泊にサロン・ド・テ ロザージュのスイーツがセットのプランがあったからです。
例えセットになっていなくても、立ち寄る予定だったんですがかなりお安く予約が取れました。
セットスイーツは指定されているそうなのでどんなスイーツが出てくるのかわくわくしながら向かいます。
山のホテルを出ると、すぐにロザージュの建物が見えます。
湖にせり出すように立っているのは元々は舟屋だったためです。
入口を入るとここは2階の模様。
紅茶を多く取りそろえたかわいいショップがありました。
1階へ降ります。
クリスマスツリーがお出迎え。
チェックインの際に受け取った、スイーツのチケットを店員さんに渡します。
ぴしっと制服を着た格好良い店員さんが席へと案内してくれました。
店内にはスイーツと紅茶を楽しむ多くの人が。
スイーツは「チョコの誘惑」という季節限定のチョコレートパフェだそう。
私はインスタグラムで山のホテルさんのアカウントが挙げていた写真を見ていたのでこのパフェのことを知っていました。
これ!これが食べたいと思っていたんです!
嬉しい!
ポットの紅茶もセットです。
何種類かの中から選ぶことができます。
王道のアッサムやアールグレイも良いですが、せっかくだからちょっと変わった紅茶にしようと母と話してフレーバティーを注文しました。
確か、母が「ロザージュ」で私が「ビスキュイ」のフレーバーティーを頼みました。
そして、運ばれてくるチョコレートパフェ。
浮いてる!パフェグラスの途中、浮いてますよ!
なんだこのパフェ!
写真が暗いですが、このパフェの麗しさが伝わりますでしょうか…。
チョコレートってこんなに色々な味があるんだ!
最初から最後まで飽きずに食べられるチョコレートパフェ。
飽きるどころか、次の層に到達するたびに美味しい美味しいって言いながら食べてたわ。
紅茶も美味しかったです。
ビスキュイのフレーバーティーは甘い香りでビスケットのような香りがします。
チョコレートともよく合って、大変美味しゅうございました。
もしも、山のホテルに泊まるのならぜひ「サロン・ド・テ ロザージュ」にも寄ってください…。
本当に素敵なお店だから…。
デートとかだったらもう雰囲気良いし、美味しいし、レイクビューだしでこれ以上ないくらいに素敵な良い時間を過ごせると思います。
お財布には優しくないけど…。
実際にいただいた「チョコの誘惑」と紅茶のポットのセットを頼むとお値段なんと2,360円でした。高級~!
改めてじゃらんのセットプランのお得さを感じます。
次回行く時も同じプランで予約したいと思いました。
紅茶は希望するとミルクを持って来てくれます。
1杯ストレートで飲んで、ちょっと濃くなった頃合いにミルクティーにするのが良き。リッチな味変を楽しめます。
ポットの紅茶を飲み切ってしまったら、茶葉はそのままに差し湯もしてくれます。
時間に追われることなくまったり過ごせるよう、居心地よく整えられているお店でした。
3年前に見惚れたラウンジ
ホテルに戻ってお部屋でしばしくつろぎます。
夕飯は6時半です。
6時を過ぎたころにお部屋を出て、ラウンジを見学します。
ラウンジのピアノ。
自動で音楽を奏でる仕様。
誰もいないのに鍵盤が動いていました。
そして、ここが山のホテルに憧れるきっかけになったラウンジ。
大きなクリスマスツリーが綺麗です。
暖炉~!
私、薪が燃えてるの見るの好きだからあるだけでテンションが上がってしまう。
テンションが上がりつつもなんでかしんみりした気持ちになってしまう。
見づらいですが、暖炉の上にも山のホテルのマークが飾られています。
フランス料理レストラン「ヴェル・ボワ」
夕飯はフランス料理か和食か選べました。
今回はフランス料理を選びます。
フランス料理レストラン「ヴェル・ボワ」
意味はフランス語で「緑の木」
これから始まるお食事にわくわく。
地域共通クーポンを使ってワインも頼みました。
お料理の紹介!
食事をしながらカメラを構えることが無粋であることは重々承知していますが、綺麗なお皿の上のお料理を忘れたくない気持ちも捨てられません。
あまり食べることのないフランス料理です。
1皿1皿、目の前に置かれるたびに小さく歓声を上げておりました。
1皿目「鯛のマリネ」
本日の特製ポタージュ。
なんのポタージュだったかは思い出せないけど美味しかったです。
本当に私ってすぐに忘れる…。
この辺りでお店の方がほんわりあったかいパンを持って来てくれます。
パンも大変美味しかったです。
食べ終わると本当に良いタイミングで追加のパンを勧めてくださるので、4つも食べてしまいました。
メインディッシュはお肉とお魚から選べます。
上の写真は私が選んだお魚料理。
詳しい説明は忘れてしまいましたが、母曰く「エボダイ」だった気がするそうな。
美味しかった!
母が選んだお肉料理。「鴨肉のロースト」
1口貰いましたが、こちらも美味しい。
味付けがどのお料理も優しくて、素材の味がじっくり味わえます。
決して味が薄めというわけではありません。
美味しいお肉やお魚の味と複雑でおしゃれな味付けが丁度よい塩梅でお皿の上に載ってる感じ。
お皿に残ったソースすら惜しく感じるほどに美味しかったです。
デザートの「山のホテルオリジナルデザート」
ロールケーキはシューロール。
珈琲も美味しい。
量もちょうどよく、大変楽しいお食事でした。
お食事がショーのようでした
ショーっていうのはShow。
と、いうのもお料理はディズニー映画の美女と野獣に出てくるような銀色の覆いで隠された状態で運ばれてきます。
大きな両手持ちのお盆に2人分の銀の覆いをかけられたお皿を載せて、まず1人のサービススタッフがやってきます。
その後ろにはさらに2人のスタッフが付いてきます。
テーブルの横で盆を持ったスタッフが立ち止まり、2人のスタッフがそれぞれのお皿を私たちの前に同時に置いて、一拍、銀色の覆いを同時に外してお料理がお目見えします。
私たちは自分の目の前に置かれたお皿を見て同時に「まあ!」と貴婦人さながらに喜ぶことができるわけです。
高級なレストランでは普通のことなのでしょうか。
私はこういった提供の仕方をされたのが初めてだったので、大変楽しく食事ができました。
多くの場合、2人で食事をしていればどちらか一方の料理が先に運ばれてきます。
そのためもう一方の人は、テーブルの反対側の端にある料理をまず見ることになるのです。
それが普通のことだと思っていましたが、同時に綺麗で美味しそうな料理を見て喜ぶことができるのはとても素敵なことでした。
パカっと覆いが外される瞬間は、本当にぴったり同時でさながらパフォーマンスを見ているようです。
この食事の時間だけでも強く思い出に残りました。
芦ノ湖温泉「つつじの湯」
食事を終えて、満腹になったお腹をさすりつつ温泉に向かいます。
温泉は、山のホテルが誇るつつじ庭園から命名され「つつじの湯」と名付けられています。
源泉は「芦ノ湖温泉」です。山のホテルは元箱根で唯一の自家源泉を持っています。
泉質はアルカリ性単純温泉。
浴室には内湯が1つ、露天が1つありました。
露天風呂は山に面した緑を楽しむタイプの温泉です。
そこまで広々としている感じではないですが、ちょうど入っている人が少なくまったりくつろぐことができました。
洗い場のやたら高い椅子が座り心地が良かったです。
ちょっと床が滑りやすかったので注意。
就寝
お風呂から上がって、部屋でのんびり。
正直ベッドでゴロゴロしていたら寝てしまったので、この辺のことは記憶にございません。
夢も見ずぐっすり寝ました。
日本料理「つつじの茶屋」
おはようございます。
ぱぱっと身支度を整えて朝ごはんです!
朝食は「ヴェルボワ」で洋食か日本料理「つつじの茶屋」で和食か、当日好きな方を選べます。
昨日洋食だったので、朝はつつじの茶屋へ。
朝はこんな感じ。
お粥かご飯か選べます。
お粥!
お粥の横の底が深そうな壺みたいのに甘いとろっとした餡が入っています。
餡って餡掛けの餡です。
あんこじゃなくて。
これをお粥に入れて食べるのが美味しい。
それにしても和食ってご飯のお供が多すぎる。
嬉しいです。
右下の煮物がやたら美味しかったです。
あと左の茶わん蒸しみたいのも。海苔の香りがとても良い。
当たり前と言えば当たり前なのかもしれないけど、あったかいものがきちんとあったかくて、冷たいものがちゃんと冷たいのが嬉しい。
チェックアウト!
さて、朝食も無事に終えていよいよ小田急山のホテルを後にします。
実は朝食前にチェックアウトの手続きと会計は済ませておいたので、あとはお部屋を出るのみ。
今回の旅行のメインイベント「小田急山のホテルに宿泊する」という目的は無事達せられました。
それはもう大満足です。
期待していた以上に素敵な時間を過ごすことができました。
どこへ行っても「もてなされている感」をひしひしと感じ、私自身もそのもてなされるにふさわしい行動を心掛けたくなるようなお宿でした。
泊まるだけで人間性がアップするわ。
今はホテルや飲食業にとって過去類を見ないほどにしんどい時期だと思います。
私も正直大手を振って外出するような気分にはなれないし、感染の恐れを高める可能性があると思うと迂闊に行動はできません。
だから、すみません。
今は泊まりに行きません。
しかし、今回山のホテルで体験した素晴らしいおもてなしの数々は決して忘れませんので、スタッフの皆様もこのつらい時期をなんとか工夫して乗り越えてくださればと思っています。
また、必ず泊まりに行きます。
その時にまた、この日のように迎えてくださるのであれば、私はその後何回でも行くと思います。
フロントで迎えてくれたテキパキと歯切れよく話す方、ロザージュでスイーツを出してくれた姿勢のきれいな方、パフェの1番上にお花を飾ってくれたパティシエの方、寝っ転がれそうなほどにピカピカに床を磨いてくれた清掃スタッフの方、美味しいお料理を作ってくれた方、そのお料理をのせるお皿を温めてくれた方。
挙げればきりがないほどに多くのスタッフの方々が山のホテルを素晴らしいものにしていることを感じました。
働いていれば不満や問題点など多くの悩みがあると思います。
しかし、スタッフの方々が行ういつも通りの仕事が、私はとても嬉しかったですし、良い思い出になりました。
素敵な時間を本当にありがとうございました。
これにて「小田急山のホテル」の宿泊記を終わりにしたいと思います。
皆様もぜひ、明るい気持ちで旅行を楽しめる日が来て、箱根に行こうと思うなら「小田急山のホテル」へのご宿泊を考えてみてください。
楽しい箱根旅行が一層より良いものになること間違いなしです。
旅行の続き、2日目の記録はこちら↓
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