【箱根仙石原】日、暮れゆくすすき野原

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箱根周遊
箱根周遊

私の心情を一言で説明しましょう。

やっちまった…

よもぎ屋でのんびりしすぎました。

あれよあれよという間に辺りはすっかり暗くなり、慌ててすすき野原に辿り着いては見たものの、すすきはざわざわと物寂し気にしょんぼり頭を垂れるばかりなのでした。
油断しました。

曇り空とすすきの草原(2018年11月)

天気が悪いため、もともとそこまで期待はしていませんでしたが、明るいうちならもう少し風情ある景色を見られたはずでした。
大変悔やまれます。

夏、すすき草原を車から眺めたこと

私が初めてすすき野原を眺めたのは7月初めのころでした。
良く晴れた暑い日で、雲が早い速度で空を横切っていました。

私は先輩が運転する車の助手席で、まだ馴染みのない箱根の山になんとなく目をやっていました。

すると、突然木が生い茂る山肌が消え、山の表面を覆うすすき野原に出るのでした。

すすきは青々として、海原のように風の軌跡の模様を描いて揺れています。
雲の影が山肌の曲線に合わせて流れていきます。
なんと爽やかで原始的でまぶしい光景なのかと感動しました。

先輩が車の窓を開けると、わっと車の中を風が通り抜け、ざわざわとすすきがなびく音が迫ってきます。
後部座席に置いたノートのページが風にあおられて勢いよくめくれる音がします。
風は前髪をふきあげ、顔全体をたたきます。
日の光は熱いのに頬に当たる風はびっくりするほど冷たく、その心地よさといったら叫びだしたくなるほどです。

車は野原の真ん中の道を悠々と走り抜けます。
時間にしたらすすき野原を抜けるまで1分程度しかありません。
それにも関わらず、感じた夏は濃密で、後にはぼんやりと麻痺する様な夏特有の郷愁を覚えます。

その生命力あふれる野原を見た分、秋の野原はさみしく思えます。
これから冬に向かえば向かうほどすすきたちも細く枯れてゆくのでしょう。
また来年には青いすすき野原を見られるとはわかっていても、切なくなります。

春夏秋冬、表情を変えるすすき野原。今回は思うような景色を見ることは叶いませんでしたが、季節が移り変わるたびに訪れたいと思う場所でした。私の箱根のお気に入りの場所の1つです。

【追記】2020年秋、見頃を迎えるすすき草原へ

来年、と言いながらリベンジを果たしたのは2年後の11月6日のことでした。

金色の穂が風で揺れて波のようでした。

夏の草原も爽やかですが、秋の草原はキラキラとしていて美しかったです。

【追記】2021年1月、冬の台ヶ岳

1月のすすきの原
1月のすすきの原2
冬はやはり寂し気

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