【箱根小涌谷】風神雷神が見守る岡田美術館の見どころとは

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箱根周遊
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小涌谷にある大きな美術館に行ってまいりました!

入口のとこ

岡田美術館の営業時間、入場料、行き方など

箱根には様々な美術館がありますが、中でも最大の規模を誇るのが岡田美術館です。
美術館はなんと5階建てで、足湯カフェ、食事処の開化亭、日本庭園も併設しています。

展示作品はおよそ450点。敷地面積はおよそ5000㎡と広大です。

岡田美術館基本情報(2020年10月時点)
開館時間9:00~17:00(最終入館時間16:30)
休館日12/31、1/1、展示切り替え期間
入館料一般 2800円 小中高生 1800円
収蔵分野日本や東洋の絵画、陶磁器、土偶など
写真撮影展示室は不可
(スマホ含み持ち込み禁止)
駐車場
最寄りバス停小涌園

・バスで行くなら?
 「小涌園」下車→徒歩1分

・電車で行くなら?
 箱根登山鉄道「小涌谷駅」下車→徒歩約20分
 ずっと登坂!歩くの好きじゃないならあまりおすすめしません!

公式HPはこちら
岡田美術館HP

美術館に到着。スマホの持ち込みは禁止です!

秋晴れの爽やかな日に行ってきました!

岡田美術館に来るのは初めてです。
箱根の美術館の中では最も敷居が高いイメージがあったため、実は敬遠していました。
ついでに入館料も高いし……。

しかし、結論から言いましょう。

箱根に来て、美術品に触れたい気持ちがあるならば、岡田美術館は絶対行くべき

私一押しの美術館です。

伊藤若冲にフォーカスした展示を開催中でした

入ってすぐにコインロッカーが用意されていて、荷物はこちらに預けます。館内の撮影は禁止なので、スマホを含み撮影機器はすべて預けましょう。
飲み物の持ち込みも厳禁です。

コインロッカーには100円玉が必要ですが、後で返却される模様。
近くに両替機もあります。

中でメモを取るのはOKです!ただ、ボールペンはNG!
鉛筆やシャーペンを用意しましょう。

ちなみに私は忘れて後悔しました。
見学にあたり、予想以上に後悔したことが多かったのでまとめて書いておきます。

これから行く方は参考にしてください。

【必見】快適に鑑賞しよう!岡田美術館に行く前の用意。

持ち物編

  1. 歩きやすい靴は履いてる?
  2. メモとシャーペン持ってる?
  3. 視力が不安なら眼鏡やコンタクトは持ってる?細かい美術品もたくさんあるよ。
  4. 時計ある?館内に時計は少ないよ。
  5. 足拭くタオルは?箱根観光の必需品!

作戦編

あなたは

  1. じっくり見たいけど時間がない!
  2. お子さんと一緒に鑑賞したい!
  3. 大きな美術館に来るの久しぶり!
  4. 疲れやすい
  5. 飽きっぽい
  6. 彼女(彼氏)が行きたいって言うから行くけど、ぶっちゃけ興味ない!

以上に当てはまる方!
充実した時間を過ごすために展示室に足を踏み入れる前に作戦を立てましょう。

当てはまらない方は結構です。
端から端までじっくり楽しんでください。
それだけで十分素敵な時間が過ごせます。

と、いうのも岡田美術館の展示はそこそこ多いため、初めから集中力MAXで挑むと最後まで持ちません。
少なくとも私は無理だった。

私のようにただ1階から順に見ていくと、終盤には集中力が切れてぼんやり眺めるだけで終わってしまいます。

ちなみに2階を見終わるころには既に疲れてました。
1階の昔の中国の壺たちをめちゃくちゃ一生懸命見て、1番興味あるはずの日本画にたどり着いた時には脳が飽和状態。全然文字が頭に入ってこねぇ…。

自分が1番楽しめそうな階を初めに見ましょう
これが大事。

2020年10月の展示は大体こんな感じでした。

1階:古代中国、アジア辺りの陶磁器。いわゆる皿、壺、置物系

2階:江戸時代の頃の日本の美術品とか絵画、皿

3階:伊藤若冲たちの絵画(期間限定展覧会)、屏風、春画!

4階:日本の物語絵、掛け軸など

5階:仏教彫刻など

例えば私なら日本文化や絵画に興味があるので、
3階→4階→2階→5階→1階
の順で見るのがよかったです。

ある程度規模の大きい美術館では、自分が見たいものを見に行く攻めの姿勢で挑みましょう。


あくまで主観にはなりますが、小学生くらいのお子様だったら2階が比較的楽しみやすいかも。
色が鮮やかな大きな絵画や、現代にも通じる食事道具などが親しみやすいと思います

せっかく来たのだから、来た人みんなが「良いものを見たな」という満足感を得て美術館を出たいものです。

美術品の歴史に思いをはせよう

ロッカーに荷物を入れて、いよいよ展示室へまいりましょう。

展示室の中は思ったよりも暗くて、ぼんやりとガラスケースの中で美術品が浮かび上がって見えます。

ピンポイントで作品を照らす白い光に吸い寄せられる虫のように、思うがままにさまよいましょう。

光源はほとんどその光だけなので、周囲の人の顔もうっすらとしか見えません。

なるほど、周りの人の目を気にせず鑑賞できます。

館内はBGMなどはなく、時々空気清浄機がブゥオオオオオとでかい音を立てるのみでした。
時々聞こえる声も「はぁ…すごいわぁ」とか「これ、見て。すごいねぇ…」といった感嘆詞交じりの声がほとんどです。静か。

お客さんは若い人は少なく、年配のご夫婦が多めです。
平日だったこともあって、のんびりと回ることができました。

特に私が気に入ったのは3階の展示です。
俵屋宗達の豪華絢爛な屏風絵を隅々まで眺めたり、春画を見て「うへぇ~ちょっとちょっと~」みたいな気持ちになりながら、顔を隠した指の隙間からしっかり見て楽しみました。変態か。

2階の雪月花3部作もよかった。
見上げるほどに大きな絵はもっと顔を近づけてみたかったですが、ガラスケースがそれを許さない。
4階の伊藤若冲三十六歌仙図屏風もユーモラスでかわいい。
大学時代勉強していただけあって、源氏物語を題材にした絵も興味深かったです。

興味ないな、と思っていた中国の陶磁器なども、紀元前に作られたものを見れば「すげぇ…」となるし、石を掘った器はきれいです。

分からないなりに解説を読んで、「なるほどね…素晴らしい天目茶碗だこと……。」と、ちょっと知った気になるのも楽しみ方のひとつ。

また、いくつかの美術品の解説の横には、こども用のひらがなで書かれた解説がついてます。
これが分かりやすくて良かった。
いい大人ですが、そっちばかり読んでました。

たくさんの展示があるから、興味を惹かれるものが誰しも見つけられるはず。

見つけられたら、「どんな人が作ったのかな」「誰が使ってたんだろう」「この絵はどこを初めに塗ったのだろうか」など思いを巡らせてみましょう。

何人もの人の手を渡ってきた美術品たちはどんなドラマを体験し、今私を見返しているのでしょうか。

暗い展示室の中で、その記憶を垣間見れたら、などと考えたりするのでした。

風神雷神と足湯カフェで和めるのか

展示のすべて見終えたのは、入館してから約2時間後のことでした。
いささか足が疲れます。

疲れた足は足湯で休めましょう!

なんと岡田美術館には足湯に入れる屋外カフェがあるのです。

以前、私は早雲山の駅舎や彫刻の森美術館で足湯に入るのを断念しています。
なぜなら、タオルをいつも持ってき忘れるから。

↓断念したときの記事

もちろんそんな人用に記念タオルとか売ってるんですけど、買ったそばからそれで足を拭くのはなんか抵抗あります。正直ちょっと高いし。

しかし今日は持ってきましたとも!

足湯のみの利用は入湯料500円がかかりますが、美術館入館者は無料で利用できます。

入ろう入ろう!

足湯かふぇ。

せっかく入るから、なんか飲もう。

おしるこ買ったー。500円。
薄手のセーター1枚じゃ今日は少し寒かったので。

真ん中陣取って飲みます。

足湯カフェの目の前には、福井江太郎さん作の大壁画「風・刻」が飾られています。
こんなに大きな絵画見たの初めて。

雄大で迫力あって雄々しい風神さんと雷神さんを前に、足湯に浸かっておしるこなんて啜ってていいのかな。
もっと私も相応の気迫で対抗しないと負ける気がする。

ぜひ足湯カフェで平和ボケした顔でおいしいものを食べてみてください。


うっすら危機感覚えます。

恐らく温泉の管理をしている方が温度計片手にやってきたので、温度を尋ねたところ41.9度だそうでした。適温。
なんと源泉かけ流しだそうです。贅沢だ。

また、足湯に対しても私は「準備が必要」と感じたことがいくつかあるので書き留めておきます。

足湯に入る前に

  1. タオルちゃんと持ってる?
  2. 足の爪ちゃんと切ってきた?
  3. まさかタイツ履いてないよね?
  4. ムダ毛処理周到?
  5. スマホ落とさないでね

まとめ

初めのほうに、「入館料が高いから行くのをためらってた」と書きましたが、高いわけだと納得しました。

展示数が多いのも魅力ですが、何より思わず見入ってしまう絵画が多く、どっぷり美術品の世界に浸れます。
濃い時間を過ごすことができました。

箱根には様々な美術館がありますが、最も気合を入れて美術品と向き合える美術館だといえるでしょう。

箱根に来たなら「行く価値あり」です。
ぜひおすすめします。

さて、時刻は14時をまわっております。おしるこでお腹もあったまったので、この後は強羅方面をお散歩する予定です。

ではでは、皆さまも良い箱根ライフを。

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