ポーラ美術館を出て右側に山道を下ると、「仙郷楼前」というバス停があって、さらに道なりに進むと星の王子さまミュージアムがあります。
歩いて20分ほどでしょうか。
ポーラ美術館についてはこちら↓
ハイヒールで山道を1人下っていると、後ろからやってきた青年が
「ハイヒールで大丈夫ですか」
などと声をかけてくれました。
最近、家族と職場の人としか喋ってなかったので、ビビりちらしました。
しかしなんとか会話のキャッチボールを5回ほど成功。
会話に対するハードルが上がりすぎている。
また、得体のしれない相手に声をかける勇気がすごいな、と思うと同時に、同年代の異性に声をかけられてちょっとドギマギしました。
「もうちょいおしゃれしてくればよかった」とか「声かけようと思うレベルには私って美人?」とか、くだらんことを考えていたらあっという間に星の王子さまミュージアムの前に着きました。
すぐ調子のっちゃう。
爽やかな彼のおすすめ箱根スポットは長安寺らしいです。渋いですね。
彼の箱根ライフに幸あれ。
ドギマギってなんだよ。
星の王子さまミュージアムの料金、営業時間など
星の王子さまミュージアム 基本情報 | 2020年10月現在 |
---|---|
開館時間 | 9:00〜18:00 (最終入館17:00) |
休館日 | 第2水曜日 (3月と8月は無休) |
入館料 | 大人/1600円 小・中学生/700円 未就学児/無料 |
写真撮影 | 一部の展示室、 ショップは不可 |
駐車場 | あり(300円) |
最寄りバス停 | 箱根登山バス 川向・星の王子さまミュージアム |
公式HP | こちらからどうぞ |
割引、クーポン、前売りチケット、セットチケットについて
星の王子さまミュージアムは割引方法が多くあります。
ちょっと調べるだけでもお得に入館できるクーポンがあるので、活用するのがおすすめ。
なお、記載の割引は2020年10月時点のものです。
学割、シニア割引、団体割引
①学生割引
学生証提示で割引適応
1600円→1100円 500円割引
②シルバー割引
65歳以上のご利用(身分証など要提示)
1600円→1100円 500円割引
③団体割引
15名以上でのご利用
ご利用料金(大人・子ども・学生・シルバー)から200円割引
前売りチケット
※印がついた購入方法からは、「園内の謎解きイベント参加料金と入館料」のセットチケットの販売もできるようです。ここでは入館料金のみのご紹介です。
①公式HPから事前に買う※
クレジットカード・d払いで決済です。
大人と子どものセット券があるの良いですね!
大人/1600円→1400円(200円割引)
小・中学生/700円→600円(100円割引)
シニア・学生/1600円→1100円(500円割引)
大人と子どもセット券(大人1名+小中学生1名)/2300円→1900円(400円割引)
買い方:公式HPリンクから購入できます。
②各種チケットサイト、福利厚生サイト等で事前に買う
・アソビュー / チケットぴあ※ / イープラス※ / セブンチケット※ / ローソンチケット※ / EPARK※ / 楽天チケット※
大人/1600円→1400円(200円割引)
こども/700円→600円(100円割引)
大人/1600円→1400円(200円割引)
こども/700円→500円(200円割引)
周辺箱根施設とのセット料金、割引入館チケット
もしも、対象の美術館や施設を利用するならこちらが圧倒的におすすめ!
私は、ポーラ美術館とのセットチケットで入館しました!
当日先に行く施設で購入します。
・箱根ガラスの森美術館
大人/3100円→2400円
学生/2200円→1600円
小・中学生/1300円→1000円
・箱根ラリック美術館
大人/3100円→2600円
小・中学生/1500円→1100円
・ポーラ美術館
大人/3400円→2600円
学生/2400円→1900円
・箱根湿生花園
大人/2300円→1900円
・箱根園水族館
大人/3100円→2500円
当日、クーポンや箱根フリーパス、会員証の提示などで割引を受ける
①クーポン提示で割引を受ける
・いこーよ
大人/1600円→1400円(200円割引)
こども/700円→500円(200円割引)
・【1番おススメ!】乗換案内ジョルダンクーポン
大人/1600円→1400円(200円割引)
こども/700円→500円(200円割引)
ジョルダンクーポンは本当に便利。
会員登録とかも不要で、画面をチケット購入時に見せるだけで適応されます。
他施設利用時にもかなり役立ちます。
大抵「施設名 割引」で検索するとヒットします。
②フリーパスや会員証で割引
・箱根フリーパス
大人/1600円→1450円(150円割引)
小・中学生/700円→600円(100円割引)
・JAFカード
大人/1600円→1500円(100円割引)
小・中学生/700円→600円(100円割引)
・県民共済のわかばカード
大人/1600円→1400円(200円割引)
こども/700円→500円(200円割引)
などなど、他にもえらべる倶楽部やベネフィット・ワン、リロクラブの会員証提示でも割引がある模様。
なーんも優待受けられるの持ってないって方は、確か近隣のコンビニとか観光案内所に100円割引券とか置いてあった気がしないでもないです。
記憶違いだったらすみません。
ミュージアムに入館しよう
荷物が多い方は、入館前にロッカーかフロントに荷物を預けましょう。
かわいい美術館の入り口を通っていよいよ入館。
実は今までこの美術館を訪れなかったのには訳がありまして、
はい、映え(写真映えするということ)
こちらも映え。
あちらも映え。
こりゃまた映え。
右も左も映え。
う、うわああああ~~。
映えスポットばかりだ!おしゃれ!
そう、私は美術館とは名ばかりの写真映えスポットだとばかり思ってたんですよね。
要するに軽んじていたのです。
写真を撮りたい若者が集結するだけの観光スポットだと。
とか言いながら、私もカメラを向けずにはいられなかったですが。
凄かった!感動した!星の王子さまの世界。
お恥ずかしながら、私は世界的名著である「星の王子さま」を未読でございました。
それも今まで星の王子さまミュージアムを訪れなかった理由の1つです。
しかし、ミュージアムを出た後、私はすぐに実家にあった「星の王子さま」を読了しました。
作者サンテグジュペリが残した物語を一刻も早く読みたいと展示を通して感じたからです。
そう思わせるくらいに、ミュージアムの展示が楽しくて面白くて、感動して涙が出ました。
はい、本当に泣きました。お恥ずかしながら。
ヨーロッパの街並みを抜け、展示室へ
展示室は2階建てでした。
1階は写真撮影可ですが、2階は不可です。ご注意。
星の王子さまは、サンテグジュペリが子どものために書いた物語だけあって、美術館も子どもが楽しめるような仕組みがたくさんあります。
館内はかわいらしい装飾や物語のオブジェなど目を楽しませる工夫でいっぱいです。
園内の所々にはスタンプが設置してあって、入場パンフレットに押すと星の王子さまの挿絵が完成するのも楽しい。
たとえ物語が未読であっても十分に楽しめる展示だと思います。
しかし、大人である私を泣かせたのも事実。
子どもだけが楽しむ美術館では決してありません。
1階:星の王子さま誕生の映像展示
1階の展示室には、サンテグジュペリの生涯と星の王子さまの誕生エピソードを描いた映像の展示があります。
映像は暗い室内で大きなスクリーンに投影されます。
まるで映画館のようでした。
およそ15分ほどの短いものですが、これが大変見ごたえあります。
概要はネタバレになりかねないので伏せますが、私はサンテグジュペリの生涯を思って涙が出ました。
人間としてどう生きるべきか、大切にしなければならないものはなんなのか、改めて考えさせられます。
2階:サンテグジュペリの人物像や来歴を知る
2階の展示は主に著者のサンテグジュペリの生い立ちや生涯についての展示でした。
1階よりも文字が多いので少し大人向きですが、展示室内の遊び心や装飾は子どもも楽しめるはず。
サンテグジュペリの生涯は星の王子さまのストーリーと重なるものが多いように感じます。
当然と言えば当然なのですが、物語とは作者の体験に基づいて描かれるものであるなと実感しました。
星の王子さまの登場人物たちの言葉は、読者である子どもたちに優しく語りかけているように感じます。
しかし、その背景は決して易しいものではなく、大人であるサンテグジュペリが体験した苦しい経験や出来事に根付いているのを感じました。
ミュージアムショップでお土産を買おう!オンラインショップも有り。
ボリュームある展示を見終えた後は、ミュージアムショップへ。
星の王子さまのグッズがたくさん売っているのですが、これがどれもとにかくかわいい。
そして種類も多い。
オンラインショップもありますのでご覧ください。
ちょっとお値段は張りますが、喜んでもらえるかわいい雑貨が手に入ること間違いなしです。
レストラン「ル・プチ・フランス」でスイーツを。
以前こちらのレストランは「箱根スイーツコレクション」の際にもお邪魔しました。
かわいい店内。かわいくないところがない。
閉店時間が近かったのでお客さん少なめ。
名前に恥じぬふわふわっぷりで美味しかったです。
ドリンクセットで確か1300円。
まとめ
良い意味で大きく期待を裏切ってくれた星の王子さまミュージアム。
そこはただの写真映えスポットにあらず。
サンテグジュペリの生涯を通し、自分の生き方を改めて考える機会をくれるミュージアムでした。
館内のテーマパークのようなビジュアル重視の展示はお子さんが楽しめると思いますが、展示の本質は大人にこそ刺さる気がします。
「自分が生涯大切にしなければならないものは何か」「何のために生きるべきか」といった真っすぐな人生への疑問は、大人になってからのほうが重たくのしかかってきます。
私自身もまさに今、その疑問に苦しめられていますし、私の周りの多くの人だって同じでしょう。
そしてその苦しみは、大切なものを失ってしまった経験を持つ人ほど強いものであると思います。
だからこそ、子どもたちが大人になって、大切なものを見失わないようにとサンテグジュペリは星の王子さまを書いたのではないでしょうか。
私はもう大人になってしまいました。
自分がしたいことも欲しいものも、大切なものだって分からない。
つまらないことに気を取られることは多くて、人との繋がりも希薄です。
でも私もかつては子どもでした。
知っていたはずの「大切な目に見えないこと」が、私の中で今でも生きていることを信じています。
それを信じることで、希望を持ちながら生きていけるのだと思います。
星の王子さまの物語は大切な人との繋がりを思う物語だと思います。
ぜひ箱根にお越しの際は、星の王子さまミュージアムにお立ち寄りください。
大きなこどもにこそおすすめのミュージアムです。
未読の方でも十分楽しめるミュージアムですが、物語を知っていたほうがより理解が深まるかと思います。
入場の前にぜひ読んでみてください。
そんなに分厚い本ではないので、2時間もあれば読めちゃいます。
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