三島スカイウォークへ出発
レストランブライトを出て、しばらく進むと箱根関所の前を通過します。有名観光名所ではありますが、今日私が用があるのはここではありません。
目的地は静岡県三島市にある三島スカイウォークです。
こんな感じに歩く予定。県をまたぐためもっと時間がかかることを予想してたんですが、意外と歩けるものですね。
関所を過ぎると急に坂の傾斜がきつくなりました。ここからは神奈川県と静岡県の県境に位置する箱根峠を越えていきます。ぐんぐん登ります。
この付近から整備された歩道は消え、道の端を歩くことになります。これが大変あぶない。車の通りはそれほど多くありませんが、道のわきからは伸びた植物の枝が飛び出しているため、どうしても車道に寄って歩かざるを得ない場所がいくつもありました。芦ノ湖近辺から三島方面へ行く方には強く車の利用をお勧めします。私も2度とこの道を歩きたくはないです。
ちなみに箱根から三島へは東海バスオレンジシャトルが走っています。箱根フリーパスも利用できますが、その他の運賃の支払い方法は現金のみです。PASMOやSUICAなどのICカードは使えないのでご注意ください。
あと、ほんとにバスの本数少ないので注意!
坂の途中、ビュースポット的な休憩地点があったのでパシャリ。
道の駅 箱根峠
道の駅箱根峠に到着しました。そんなに大きくはないですが、中は意外なほどに人でにぎわっていいました。野菜の直売もある…。
箱根峠の裏手は高台のようになっていて遠く芦ノ湖の対岸が見渡せます。先日赴いた小田急山のホテルが見えました。
箱根峠を過ぎると歩道が復活して安心して歩けます。
すすきの歩道を永遠と進む
歩道のわきにはふさふさとすすきが生えていて秋を感じます。
おや。
県を越えたようです。
だからといって突然景色が変わるわけでもなく、すすきの歩道をひたすらに進むのでした。
道中には、箱根の旧街道であることを示す看板や史跡もありました。
かぶと石という岩。
兜を伏せたような形をしているからそう呼ばれるそう。小田原征伐に訪れた豊臣秀吉が、休憩の際にこの岩の上に自分の兜を置いたから、という説もあるようです。
何もない広い道が続いています。
少し汗ばむくらいの気温です。
やがて広い道から外れ、静かな住宅地に入ります。
でこぼこ石畳をくだる
住宅街の舗装された道を間を縫うように、石畳の細い旧道があります。そちらを進んでいきましょう。
道の途中の地蔵尊。
山中城跡を素通りして、さらに石畳の道を進みます。この石畳、平らなものではなく、自然の中でごろごろしているような大きな石を並べたでこぼこ道です。この下り坂を歩くのに苦労しました。滑りやすいところに気を付けなければなりませんし、水平に足を置ける場所を探しながら歩くのに神経を使います。
この石畳も箱根旧街道のものです。現在でも修復中のところも多いようで、所々道にマットがひいてありました。
昔の人もこの道を通って箱根の関所に向かったのでしょう。感慨深いですね。
どこからか、優雅なピアノの音楽が聞こえてきます…。
突然到着しました三島スカイウォーク
石畳の道を抜けると大きな橋が目に飛び込んできます。
なんと視界が悪く気づいていなかっただけで、目的のスカイウォークは目と鼻の先にまで迫っていたのでした。先ほどから聞こえていた音楽はスカイウォーク周辺から流れてくるもののようです。
ではここで少し三島スカイウォークについて説明しておきましょう。
三島スカイウォークとは、2012年に着工し、2015年から営業を開始した大吊橋です。正式名称は「箱根西麓・三島大吊橋」。新しい観光地として話題を呼んでいます。
400メートルという長さは歩行者専用吊り橋の中では日本一の長さです。三島スカイウォークは、この他にも「日本一高い富士山が見える」ことと、「日本一深い駿河湾が見える」ということを合わせた「3つの日本一」をアピールポイントにしています。
公式ホームページには三島スカイウォークができるまでのかわいいアニメーションも公開されています。
橋の南エリア
近づいてみて驚いたのは、人の多さです。駐車場にもずらっと車が並んでいます。平日なのにこの人では予想外でした。
そして、今いるのは橋の南側、南エリアでした。橋のチケット売り場やカフェ、ショップがあります。
ラグジュアリートイレ
まず行ったのは、まあ当然と言えば当然なんですけどお手洗いです。
そこで気になる文字列を発見しました。
なんやねんラグジュアリートイレって。
私が探しているのはあくまで普通にトイレなんですけど、そちらに行けばいいんでしょうか。
私が知らない間にトイレという言葉に全く別の意味ができたのかしら。
耳慣れない言葉に不安を抱きつつも、行ってみるとそのままの意味でした。ラグジュアリーなトイレです。広い!綺麗!ラグジュアリー!
真相は皆様自身の目でお確かめください。
ラグジュアリートイレに関して私からは以上です。
ちなみに建設費は2億円だそうですよ。ひえ~。
森のキッチン
こちらはカフェのお店です。生クリームとフルーツたっぷりのリッチなパンケーキなどが食べられます。人気メニューはカレーライスです。ぱくぱく食べれるみしまコロッケも販売してます。
私はしれっとスイーツコレクションを食べました。美味~。
SKYWALK COFFEE
こちらもカフェ。星のあられがついたかわいい星ソフトが買えるのはこちらです。私は利用するつもりはなかったんですが、この日の帰り際、バスが遅れていたため暇つぶしに利用しました。
その際ハニーチーズタルトという小さな六角形のタルトを購入しました。んまかったです。
はい。こういうことするから太るんですよね。
スカイガーデン
ここすごかった!スカイガーデンはカフェより少し高台に位置しているため、屋外エスカレーターで上がって行きます。
中に入るとわさっと天井に花が咲き乱れているのでした。天井がここまで華やかなの初めてみたかもしれません。もちろん造花じゃなくて生の花。屋根が日の光を通すため屋内でも花は生き生きとしています。憎いほどのフォトジェニック。
花のシャンデリアの下には飲食店やお土産屋さんが並びます。
釣り橋を渡る
いよいよ橋を渡ります。チケット売り場でチケットを購入して入場です。
チケットは大人1000円。
入場してすぐのところには展望台がありました。
階段を上ってみると、まあなんと遠くまで見えるのでしょうか。海が見えますよ!
振り返ればいよいよ間近に大吊橋が見られます。でか~い。
でかすぎて上まで写真に入らん…。
びっくりなのが、意外とスマートですっきりとしたデザインということ。日本一大きい橋と聞くと、もっと厳つい柱がどんどんどーん!って感じかと思っていました。主塔(ケーブルを支えている高い柱)はほっそりとした曲線を描き、高く空に伸びています。ケーブルも思ったほど太くないのにがっちりと橋を支えているのでした。
デザインも重視して設計されたらしく、昨年にはかの有名なグッドデザイン賞も受賞しています。
展望台も満喫したのでついに橋に足を踏み入れます。日本一の長さを堪能しようではありませんか。
よいしょー!
渡り始めて思ったのが、
これ、結構揺れるやん…。
なんだろう。人が歩くリズムに合わせて揺れます。なんていうか、ゴムをはじいた時の上下にたわむような感じに揺れます。
ちょい怖いですが楽しいです。
たけぇ…。
ガーっという音に驚いて橋の右側を見ると、人が宙を滑っていくのが見えました。どうやらジップラインがあるようです。日本一の長さを生かしているだけあって大変長くて高さの高いジップラインです。
それにしても橋からの景色は気持ちの良いものでした。何もない空の一部に細い橋を架けて、その上を人が渡るのです。スカイウォークとはよく名付けたものだなあと思います。暮れかけた秋の日差しが心地よく、風が手足の間を吹き抜けていくのが清々しい体験なのでした。
富士山もばっちり見られましたよ。
橋の北側エリア
そうこうしている間に橋の北側にたどり着きました。
こちら側にも様々な施設があるようです。
アドベンチャーコース
要するに樹上アスレチック。楽しげ。子供向けかと思ったら結構大人が楽しんでいる姿も見受けられました。
クリフチャレンジャー
クライミング。
セグウェイ
セグウェイ。
ドッグラン
ドッグランがありました。道理でわんこを連れた方々をよく見かけるわけです。そこまでの広さはありませんでしたが、何匹かのわんさん達が元気に遊んでいるのが見えるのでした。
ツリーツリーツリー
カフェ兼スカイウォークに関する小さなミュージアムです。中にはお土産屋さんもありました。
また、ジップラインやアドベンチャーコースなどの受付もこちらで行うようです。ジップライン大変魅力的だったのですが、ちょっと私のお財布事情が厳しかったので今回は見送ることにしました。
これら以外にも散策路やフォトスポット、お菓子の屋台などもありにぎにぎしい雰囲気です。
折り返して再び南側へ
さて、北側から南側に戻ります。橋の揺れにも慣れたためすいすい進めました。
帰路
バス乗り場は観光を終えた人で列ができていました。
私もみしまコロッケやハニーチーズタルトを購入して中々来ないバスを待ちます。
1日の終わりの景色。
夕陽を背負ってバスが停留所に入ってきました。
たくさんの人に交じって乗り込みます。バスはゆっくり発車して、私がたどってきた道をあっという間に引き返すのでした。
まとめ
三島の新たな観光地、三島スカイウォーク。日本一を肌で感じられる体験型スポットでした。
箱根からも近く、ちょっと足を伸ばして観光しやすいところだと思います。
また、橋以外の施設も新しいだけあって凝ったデザインが多く見られました。ふらふら散歩に行くだけでも楽しいと思います。
ただ、平日にも関わらずそこそこの賑わいだったので、もしかしたら休日は混雑がひどいのではないだろか…という心配はあります。しかしそうだとしても、それだけ魅力的なスポットである証拠ともいえるでしょう。
日本一を体感したい方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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