【小田原】かまぼこを知る!鈴廣かまぼこの里

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箱根周遊
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ガタンゴトン

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はい。こんにちは。
去る少し汗ばむ秋晴れの日、私は小田原駅から箱根湯本駅を目指し歩いておりました。

本日のお目当ては鈴廣かまぼこの里。
小田原の名産品であるかまぼこにフューチャーした施設です。
小田原と箱根湯本駅の間、風祭という場所にあります。

小田原駅の鉄道事情

小田急線小田原駅から線路沿いのバス通りをてくてく歩いているのですが、ここの道が大変面白かったです。

小田原駅は小田急線の終点であり、箱根登山線の始まりの駅です。
そのため小田原の先、湯本に向かう線路を走っているのは冒頭の写真にある箱根登山鉄道です。

赤くて短い車両編成がおもちゃみたいでチャーミング。

他にも線路を走っているものが2つ。

まずは小田急電鉄のロマンスカーです。

車が走っている上を悠々と走っています。

調べてみると現在運行しているロマンスカーの種類は5つ。写真に写っているのは「VSE50000形」です。

先日私は東京までいく用事があり、ロマンスカーに初めて乗ってみました。
正直、あれほど居心地がいいとは思っていませんでした。
きれいで広い座席。ゆったり座席の間を通る社内販売のワゴン。魅力的なメニュー。そして段々と緑に変わる車窓の景色。

居心地よすぎて爆睡しました。

ロマンスカーはただの交通手段ではなく、旅がより豊かになる観光スポットの1つであると言えるでしょう。

小田急ロマンスカーといえば…

【2021年1月追記】

コロナウイルスの影響もあって、悲しいことにロマンスカー内での車内販売を今後停止することが発表されました。

箱根スイーツコレクションの限定スイーツを食べるためだけにロマンスカーに乗車したりしていた私は、このニュースを聞いて大変ショックでございました…。

しかし、そんな悲しいニュースとは一転、楽しみなニュースも。

2021年の春、海老名駅前に「ロマンスカーミュージアム」なる施設がオープンします。今からわくわくですね。

ロマンスカーミュージアム公式HP

【追記終了】

そして、もう1つ走っているものといえば、東海道新幹線です。

早すぎて写真はとれませんでした。轟音をとどろかせながら、一瞬のうちに走り去って行きます。

小田原駅は鎌倉方面に繋がるJR線も通ってますし、思い立ったらどこへでも行ける良さがありますね。

お天気よくて気持ち良い日。

鈴廣かまぼこの里に到着。

到着しました。かまぼこの里。

写真の建物は鈴なり市場と呼ばれる建物です。小田原の美味しい名産品たちがたくさん売られています。

職人さんたちが凛々しい公式HPはこちら→鈴廣かまぼこの里HP

水舟と鈴車

建物の入り口にはなんだか気になるこんなものが。

近くにあった説明書きの看板によると、「水舟」と言うものだそうです。神社にある手水みたい。

小田原でかまぼこ作りが根付いた理由の1つに、美味しい湧水があるということが挙げられます。

その水の味を実際に体感してもらうために設けられたのがこの水舟だそうです。1番上の水が流れ出ているところが飲み水、上段に溜まっている水が口をゆすぐ用、一番下の段が手をゆすぐ用と説明されています。

そういうことなら遠慮なく体感させて頂きましょう。

飲んでみると、お水はやっぱり美味しい気がします。雑味がなくまろやかな感じ。

また、この水舟とならんで設置されていたのが「鈴車」です。

これ。

柄杓ですくった水を竹のすのこに流すと中から鈴の音がします。

ただそれだけの物なんですが、自然が持つ見えないエネルギーを「癒し」に変換するあたり、日本人らしさを感じる一品です。

では、そろそろ建物の中に入ってみましょう。

鈴なり市場でお土産散策

様々な名産品やかまぼこを売る大きなショッピングエリア。

広~い

13の店舗が営業しています。その間を賑々しく人々が行き交っていました。

お土産を買うならここですね。かまぼこはもちろん、そのほかのお土産もいっぱい。

駐車場も広いので箱根から帰る途中に寄ることができるのも良い!

さて、私がなぜこのタイミングでこの場所に来たのか。お察しの通り、箱根スイーツコレクションでございます。この鈴なり市場の一画にある汐風カフェで提供されているとのこと。

汐風のカフェのスイーツ

ジャムや新鮮な小田原産フルーツを用いたスイーツを販売している汐風の果樹園、奥にはカフェがあります

小田原産の新鮮なフルーツを使ったスイーツやジャムを販売している「汐風の果樹園」。
この奥に喫茶スペース「汐風のカフェ」があります。

2018年秋のスイーツコレクション

かまぼこ形ケーキ。んま~い!

同じプレートにかぶのスープがのってます。
分かってらっしゃる。しょっぱいものと甘いものの無限ループが一皿で完成しております。

このプレートの発案者が食いしん坊であることが伝わってきますね。

カフェのすぐ隣には箱根登山鉄道の線路が走っていて定期的に赤い電車が横切ります。

目も楽しめるカフェでした。

【2021年1月 追記】

先日、汐風のカフェにまた立ち寄りました。

ジャムや新鮮な小田原産フルーツを用いたスイーツを販売している汐風の果樹園、奥にはカフェがあります
2021年1月

表面の渦巻き模様が個性的なみかんのケーキ。
しっとりとしたムースのような舌触りが美味しい。
新鮮なフルーツが不摂生を繰り返す体に沁みます。

登山鉄道をバックに堂々たるケーキ。

隣の人が食べていた、大きいシフォンケーキも魅力的でした。

【2022年8月追記】

大きいシフォンケーキ

実は3回目の「お陽さまのシフォンケーキ」
本当に大きくて美味しくて満足感あります。

初めのうちは季節のケーキにばかり目移りしてましたが、最近は決まってこのシフォンケーキ。
味はバニラと紅茶と季節変わりの味の3種類。

シフォンケーキを食べた時のことは別の記事でも書いてます。

【追記 終了】

かまぼこバーで高級かまぼこと日本酒をたしなむ

鈴なり市場を回ってみると分かるのですが、蒲鉾ってお高いものはびっくりするほど値がはります。私が見つけたなかで最もお高かったのが、お値段約4000円。見事な飾り彫りが施された蒲鉾です。

華やかだけど中々手が出ない…。

職人さんが手作りしている品はやはりそれだけの価値があるのでしょう。

しかし、実際味がそんなに違うの?と疑問に思う方も多いと思われます。
無論、私もそうですし。

その疑問を解消してくれるのがこの「かまぼこバー」です。

お店がひしめく鈴なり市場の中に、バーカウンターは設置されています。
こちらでは作り方や原料が異なる三種類の蒲鉾を一切れずつ食べ比べることができます。

そしてもちろんバーであるためお酒も一緒にいただけます。

私はメニューの1番上にあったお試しセットをチョイス。
お値段は500円です。

このセットでは超特選蒲鉾の古今、特上蒲鉾、謹上蒲鉾の3種類の味比べができます。

左に行くほどお値段が上がるよ。

お酒は地ビールと地酒とワインから選べます。

ビールと迷いましたがここは地酒を選びました。
出していただいたお酒は「海と大地」という銘柄です。

なんとこちらのお酒も鈴廣が作っているそうなんです。
ただのかまぼこ屋さんではないですね。すごい。

まずはお酒を一口。
けっこう辛口ですが飲みやすいです。さらっと入る。

次にかまぼこ。
店員さんのおすすめに従い、お値段が安い右から順にいただきます。

むしゃ

美味しいです。
私が今まで食べてたスーパーで買ったやつより数倍うまい。
弾力が違います。

2番目もいただきます。

むしゃ

はい。うまいですね。うまいです。
お魚の味が濃い気がする。

ここで日本酒をもう一口。

そして最後、最もお値段がはるかまぼこを頂きます。

むしゃ。

えっっ、全然違う。おいしい!
お魚の味がめっちゃする。
今までかまぼこを魚のすり身とはあまり認識してなくて、ぷるもちっとした塊を食べてる感覚だったんですが、やはりお高いかまぼこは違う。おいしい魚だよこれ。

魚の甘みと磯の香りがふんわり。

歯応えもしっかりで美味しいです。

日本酒をきゅっと飲んで一息。
めっっちゃ合う!

ずっとかまぼこバーにいたい…。

かまぼこを堪能しました。かまぼこの本気を知りたい方はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

ちなみに

例の高級かまぼこ、アマゾンにもあったので日本酒好きはぜひ試してみてはいかがでしょうか。

かまぼこ博物館へ

鈴なり市場の隣には、楽しくかまぼこについて学べるかまぼこ博物館があります。

ここではかまぼこ作り体験や製造行程の見学、かまぼこ板絵の展示などが行われています。

そろそろかまぼこのゲシュタルト崩壊が近いです。

かまぼこ。

1階:かまぼこ作り体験や生産ラインの見学もできる。

入館は無料なので気軽に立ち寄ってみましょう。

1階ではかまぼこの歴史や伝統について学べます。

かまぼこの製作体験ができるオープンキッチンがあるのもこちらのフロアです。

この日はちょうどちくわの製作体験が行われている途中でした。
20名ほどの老若男女達が説明を受けながら魚のすり身を練っています。
時々笑い声も聞こえてきて楽しそう。

また、1階には実際にかまぼこ職人さんがかまぼこを作っている様子を見学できる窓があるのですが、この日はお休みで悲しかったです。見たかったです。

さて、少し話は逸れますが、かまぼこ作りと聞くと私は「泣くな、はらちゃん」というドラマを思い出します。TOKIOの長瀬さん主演で2013年のドラマです。

切なくなるほどかわいい漫画の描写やキャッチーな音楽が魅力的なドラマです。

そのヒロインがかまぼこ工場で働いており、ドラマの中でもかまぼこを作るシーンが度々登場するのでした。

かまぼこ博物館を見学していると思わず、「せっかい~じゅうの人に降参さ~」と久しぶりに口ずさみたくなってしまいます。

大分古い話をしてしまいましたね。すみません。

2階:かまぼこ板絵ギャラリー!1番おすすめ!

私が最も熱心に見学したのが2階のフロアです。

ここは、かまぼこ板絵ギャラリー。

わずか13センチのかまぼこ板が、創意工夫で無限の世界を表現する驚きの作品展です。

正直かまぼこ板の作品展と聞いて嘗めていました。

かまぼこ板からこれほど常識破りで、独創性あふれ、個性が色濃く反映されている作品が産み出されることに驚きを隠せません。一つ一つの作品の前で思わず足を止めて見入ってしまいます。

子供から大人までが取り組み、その入選作品がここに展示されています。

公式ホームページはこちら。受賞作品の一部を見ることができますよ。

そういえば小学生の頃、夏休みの作品公募の一覧にかまぼこ板に絵を描くという項目があったことを思い出しました。
鈴廣さんが主催していたコンクールだったのですね。

絶対楽しめるので、かまぼこ博物館に来たら2階は必見です。
ほんとにすごいから。びっくりするから。ぜひ。

かまぼこ板の可能性に刮目せよ!

3階:楽しくかまぼこを学ぼう

こちらのフロアはかまぼこの栄養素や昔ながらの作り方などが学べます。ちょっと科学的な要素もありました。

栄養素の分解方法を実際に自分の体で見ることができる仕組みが楽しいです。

お子様が絶対喜びそう。

まとめ

さて、1階に降りてくると、香ばしい食欲をそそる香りがします。

どうやら入館したときに行われていた、ちくわ作り体験のちくわが焼き上がったところのようです。
香ばしくおいしそうな香り~。

今回私は行かなかったのですが、道路を挟んだ反対側にはバイキングレストランやビールショップ等もあるようです。見どころ満載ですね。

鈴廣かまぼこの里は、かまぼこについてこれでもかというほど学べる場所でした。
小田原に来た際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

そして、かまぼこについての知識が深まったところで私はやってみたいことがあります。

小田原の名産品であるかまぼこを作っている会社はなにも鈴廣だけではありません。

籠清、丸うも有名です。

これらのお店のかまぼこの食べ比べをしてみたいのです。
きっとそれぞれの持ち味を感じられ、より一層かまぼこのおいしさを味わえるのでは、と思います。
そしてより一層お酒も進むのでしょう。

板わさ板わさ。

訪れる前よりも少し、かまぼこファンになったはちりなのでした。

〈追記 2020/10/20〉
記事内でも名前を挙げた老舗かまぼこ屋さんの1つ、「丸う田代」さんが2020年10月11日をもって閉店」してしまいました。
お歳暮として送った経験があっただけに悲しいニュースです…。コロナめ…。

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